無垢材で二階リビングの家を海辺に建てる

無垢材で二階リビングの家を海辺に建てる

32歳インドア派夫婦が海辺に理想の家を建てるまでの回想録です

床・壁・天井 -神は細部に宿るという考え方ー

こんにちは。

 

無垢家ブログはじめます!

 

先にお断りしておきますが、今日の記事はものすっごく細かい話となります。。

 

 

皆さんは「神は細部に宿る」という言葉を聞いたことはありますか?

発祥は諸説あるそうですが、この言葉を有名にしたのがドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエと言われています。

ミース・ファン・デル・ローエ - Wikipedia

 

ビジネスにおいてもよく使われる言葉ですが、こと建築に関して「神は細部に宿る」という考えが本当に重要なことだと思います。

 

いくら高級な建材を使っていても、いくらデザインに優れていても、クラックがあったり不陸があったらどうでしょう?

すごく残念に思いませんか?

 

また賃貸アパートのように巾木がものすごく分厚かったらどうでしょう。

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とたんに安っぽい家に見えませんか?

 

 

 

 

わたしが絶対に譲れないのが、今日のタイトルにも書いた床から天井にかけての境目の納め方です。

ここが絶対に譲れないというのも変な話だと自覚はあるのですが…最後までお付き合いくださいませ。

 

 

 

まずはこちらの画像をご覧下さい。

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こちらは床と壁の境目に巾木を用いて納めています。また壁と天井の境目は廻り縁を用いた納め方をしています。

 

 

次にこちらの画像をご覧下さい。

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こちらは床と壁の納め方に巾木を用いなかった場合です。

 

 

好みは人それぞれではありますが、わたしは圧倒的に後者が好みです。

 

巾木にはもちろん役割があって、主に壁を衝撃から守るためにあります。例えば掃除機をかける時とか子供がおもちゃ遊びをする時とか…巾木があることで緩衝材になっているんです。巾木超優秀。

 

ただ、わたしはこの『巾木』という存在が許せません。どう贔屓目に見ても「すっきりさを妨げる異物」にしか見えないのです。

もちろん、巾木がないことで普段の生活で今以上に気を遣う部分も出てくるでしょうが、『利便性』と『デザイン性』を天秤かけた時、わたしの場合はデザイン性の圧勝だったわけです。

 

床と壁の納め方をすっきり見せる方法は主に3つあります。

①上の画像のように巾木を使わない方法

②高さが低く壁と同系色の巾木を使う方法

③アルミアングルなどを用いて『入り巾木』とする方法

 

 

わたしの場合は主に①か③を検討していますが、工務店C社はどちらも対応可能とのこと。

 

 

 

次にこちらの画像をご覧ください。

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少し画像が小さいですが、壁と天井の境目を写した画像になります。

壁と天井の境目は通常コーキングで処理するか、比較画像1枚目のように廻り縁をつけることが一般的です。

うちのアパートもそうですが、一般的にはコーキングで処理することが多いと思います。

こちらの画像は目透かしという手法で、壁と天井の境目に陰影をもたらすことで室内が広く見える効果があります。

 

ここもわたしは『目透かし』を取り入れたいと考えています。

 

 

 

『巾木』も『コーキング』も『廻り縁』も重要な役割があって行うものです。

ただ一方で現場作業を行うにあたっては『巾木』も『廻り縁』もあった方が作業がスムーズとも言われています。

なぜかというと、床から壁・天井にかけては違う素材が使われることも多く、その繋ぎ目の仕上げにはかなりの労力を要します。なので『巾木』『廻り縁』はその繋ぎ目を目隠しするという役割も持っているのです。

 

『目透かし』についても工務店C社は対応可能なのですが、こうした繋ぎ目にひと手間かける・隠さず見せるということは大工さんにとって大変な労力をかけるものですし、腕に自信が無いとやらない手法だと思います。

 

 

ちなみにこの床から天井の納め方について相談した際、他の工務店さんはあまり良い顔をされませんでした。

まぁ間取りの打ち合わせしてるのに、詳細設計相談の中でもかなり細かい部分の話を今されても…って気持ちもあったのでしょうが笑

 

 

ただ、わたし個人の意見ではありますが『見せたくないところを見せるようにできる』ということは『見えないところにも手は抜かない』と類義ではないでしょうか。

間取りや床材・壁材を何にするかという話と比べれば、ものすごーーーく細かい話なのは重々承知しているんですが、こうした小さく細かい部分にもこだわって手を抜かないという姿勢こそまさに『神は細部に宿る』を体現することだと思っていますし、小さな小さなことの積み重ねが「理想の家」への一番の近道だと考えています。

 

 

 

どうでしたか?細かーい話だったでしょ?

ただ、これって多くの場合向こうから提案されることってないと思うんですよね。

なので、こういう納め方があるということを一人でも多くの人に知ってほしかったというのと、わたしが絶対こだわりたい箇所のひとつでもあったので長々と書かせていただきました!

 

おわり!

 

 

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